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クリック人気度 Click Popularity: SEO(検索エンジン最適化)で上位表示をするために... |
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米国ではYahoo!やLycos等の検索エンジンが採用し、日本ではgooが同様の機能を実装しています。このクリック人気度というのは、頻繁にクリックされるHPは良いホームページである、したがってスコアに加点してヨリ上位に表示する、という機能です。 そもそも、ロボット型検索エンジンの特徴の1つは「人間のチェックが全く入らない」ということです。そのためにディレクトリ型に比べてマンパワーのボトルネック(制約)が無く、検索対象のホームページ数で圧倒的な優位を保っています。その反面、「人間のチェックが全く入らない」ということは、表示された文章の正当性を誰一人としてチェックしていないということでもあります。 もしかしたら意味不明の文字列が並んでいるだけのHPが第1位に表示されているかもしれません。 このリスクを回避するためにロボット型検索エンジンが採用した方法がクリック人気度で、利用者のクリックをモニタして表示順位にフィードバックするものです。 さて、Googleのリンク形式に異変が起きています。多分、ここ数日のことだと思います。 例えば、IE(インターネット・エクスプローラ)を使うとGoogleの検索結果画面で該当HPのタイトルは、例えば下記のようにリンクされることがあります。(表示されないこともあり、ダンス状態です。)
href=/url?sa=U&start=1&q=http://www.onlineshop-seminar.com/&e=6570
少し解説をすると、「url」というのはGoogle社のプログラム名になります。通常なら例えば url.cgi という拡張子付のプログラム名です。「sa」・「start」・「q」・「e」は url というプログラムに渡す引数(パラメータ)と呼ばれるもので、「start」というパラメータの値は「このHPが検索結果の何位に表示されたか」を示し、「q」の値は「プログラムが処理を終えた後に転送(redirect)する先のURL」であることは明らかです。「e」は多分、クリックがダブルカウントをされないように制御している値で、cookie削除とIPアドレス変更を行うとこの値も変わるようです。 パラメータの「sa」はちょっと分かりません。NN4.7でも同じ値(U)を表示します。ちなみにNN6では上述のような新しい表示形式となりません。 自分で確認する場合には、IEだと「ステータスバー」をONにすることで下記のように確認することが可能です。 ![]() 以前のリンク形式は下記でした。
http://www.onlineshop-seminar.com/
これは要するに通常のハイパーリンクであって、ここをクリックすると www.onlineshop-seminar.com/index.html に単純ジャンプをします。 新しい表示形式でも、最終的には上記と同じ index.html へとリダイレクト(redirect)処理をされるので利用者にとっては何ら変化はありません。 しかし、Google社にしてみれば、新しい url というプログラムを開発するコストがかかり、しかも利用者がクリックする度にこのプログラムが毎回動作をする訳です。そうすると、サーバ上で大きな負荷がかかり、マシンを増強しなくてはなりません。したがってGoogle社が意味も無く今回のような変更をするとは考えられません。 最もありそうなシナリオは「今後、Googleの上位表示アルゴリズムにクリック人気度を加える」ということです。 さて、この予想は当たるでしょうか?。
2003年12月追記:残念ながらクリック人気度が加わった証拠はありませんが、上記のような動的URLは時々見かけます。しかも下図のように「mr」という新しいパラメータも付いていました。謎です・・・。
![]() (2003年06月15日)
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